旧井上房一郎邸/アントニン・レーモンド

打合せ進行中の建て主さんと建築見学を兼ねて、
一緒に高崎の旧井上房一郎邸を訪れました。

この住まい、故アントニン・レーモンドの今はなき自邸を、
(一部は移築しメモリアルルームとして保存されています)
ご本人の快諾を得て図面の提供を受け写した建物で、
光の入る屋根付きの中庭を持つのびやかな平屋の住まいです。

今回の計画とは平屋という共通項がありますが、
いざ訪ねてみるとそれ以外に不思議と重なる部分も多く、
一緒に空間を共有できたことは今後の打合せにもいい影響がありそうです。

↑天井にある白い角状の筒は全館暖房用のダクト。

杉の足場丸太を使用した鋏状のトラス構造が屋根を支えています。
高度の低い冬の日だまりが写真で見ても気持ちいいですね。

↑夏は深い庇で日差しをしっかり防ぎます。

先日ご紹介した人生フルーツの津端夫妻も、
師であるレーモンドの自邸を模した家に住まわれていました。

もう60年以上も時を経た家ですが、
住宅設計における師の師の師の師…くらいの大先生です。
素敵な家に不思議なご縁を感じるいい一日でした。
快く一緒に見学して下さった建て主さんにも感謝です。

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2018年01月20日 | Posted in archi, blog | タグ: , , No Comments » 

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